Res29 引用 |
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〇学1年生の冬頃、ドラゴンクエスト3が発売された。
今となっては信じられないかもしれないが、 当時の人気ソフト発売時の状況は圧倒的に生産本数<購入希望者だったりしたので 予約をしても並ばないといけない また、並んだからといって確実に入手できるわけでもなかった。
学年末試験の直前で、休日だったがなぜか自分の所属している運動部は練習があった。 私は違う運動部に所属で同じく練習があった同じクラスのAくんとそれをサボって街のディスカウントストアの行列に朝から並んだ。
朝6時半に手に息を吐きながら並んだ。 寒さに震えながらAくんと「買えるといいねー」とウキウキしながら開店時間を待った。 限定で300本の発売に対し行列は明らかにそれを超える。 発売15分ほど前になって混乱を防ぐ為に店員が行列の人数を数え始めた。
おそらくはるかに後ろに続く長い行列の多くを事前に諦めさせて帰らせる意図だろう。 296、297、298、、、 なんということでしょう。 ドラマよりもドラマティックなのが現実だ! Aくんと僕は横並びだったのだが僕たち2人に与えられた整理券は299と300 嬉しさでAくんと手を握り合って喜んだが 何かにつけて心配性の私とAくんはすぐに 「まさか店員の数え間違いであなた本当は301人めでしたー」 とか絶対ヤメテくれよ〜 2人は笑いあってお互いの顔を見つめたがその笑顔は少しひきつっていた。 今覚えばそれがフラグだったのかもしれない・・・
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