親記事 引用 |
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2014/03/15(Sat) 15:04:09 編集(投稿者)
【短編こっきり随筆】僕がドラクエをやめようと思った理由---その5---
恐る恐る目を開いた。 目の前には当たり前のことだが妻が立っていた。 娘ちゃんは「やったぁー!ママだぁーー!!」と言いながら 妻の左ももあたりに腕をぐるっと回し頬ずりをしている。 こっちの気持ちも知らないで無邪気なもんだ。 寝室側から見て、逆光気味になっていた為、 妻と娘はシルエットでしか確認できなかったので 今最も知り得たい情報 「妻の顔の表情」が全く分からない。
こうなれば事は逆に運びやすい。 もう無駄な小細工はやめにして、 妻の怒りは最高潮MAXの最終形態ゴリいやつと思って 耐性を整えてから臨むまでだ!!
自論だが、 人はあらゆる局面で困難という名の障壁にぶつかった際、 おおよそ3つのパターンで行動すると思われる。
(1)敢然と立ち向かう (2)放棄して逃げ出す (3)現実逃避をする
理想は無論(1)で 敢然と立ち向かえればいいんだろうけどなかなかそうもいかないよね? すっごい強いハートの持ち主じゃないとなかなか難しいよね! そこで常に私が行っている方法ですれば若干その辺りも緩和されます。 要は(1)をしながら(3)をすればいいわけ なんだよそんなこと実際できるのかよ! できるんです!!(川平慈英ふうに読んでね) (1)をしながら(3)もやっていいんです!!(同川平)(古館うなずく)←今ココ
私ぐらいこのやり方のベテランになると もう妻だろうが会社の上司だろうがすっぴんの上戸彩だろうが どんな人物とのコミュニケーション時にもそれを発揮することができます! 今回もビック・ザ・武道家なみの完璧超人ぶりでした。 それでは当時のレポートをどうぞ!!
私(1):ああ、起きたんやねー 私(3):マージカール―バーナーナ
妻、娘:・・・
私(1):いや、起こしたら悪いと思ったからね 私(3):バナナと言ったらゴーリーラ―
妻、娘:・・・
私(1):ポカリ、新しいのあるよ!!あげようか!? 私(3):ゴリラと言ったらバーナーナー
妻、娘:・・・
私(1):ほっぺにね、チューした時ね、あんま熱感じんかったからさ 私(3):バナナと言ったらゴーリーラ―
妻、娘:・・・・・・
私(1):ドラクエね、ちょこっとしちゃった(テヘペロ) 私(3):ゴリラと言ったらバーナーナー
妻、娘:・・・・・・
私(1):寝落ちもしてたから(嘘)、ちょっと遅くなっちゃった(エヘエヘヘ) 私(3):バナナと言ったらゴーリーラ―
妻、娘:・・・・・・
私(1):もう2時前やね、寝んといけんね明日も仕事(ぐはぁ) 私(3):ゴリラと言ったらバーナーナー
妻、娘:・・・・・・・・・
私(1):もう寝よっか!3人で、ね!(ムムム) 私(3):バナナと言ったらゴーリーラ― もう限界や!!坂東止めてぇー!!
その間、妻の足元からいつの間にやら娘は部屋の入口に移動していて、 宣言もせずにおもむろに居間の電気をつけた!!パチッ! 心の準備もないままに、妻の顔の表情の最新情報が入ってくる! はずだったのだが、電気がついた瞬間に反射的に娘の方を半身振り向いた為直撃は避けられた。 娘が笑顔で突進してきたので、 今度はさせてなるものかと股間G100の耐性をつけた。 ただ、そのままであるわけにもいかないので仕方がない と、竜玉を両手で押さえたままの前かがみの恰好で妻の方を再度振り向いた! そうしたらさっきまでキャッキャッと騒いでいた娘ちゃんが急に黙ってしまったからして 当然の如くに何とも言えない静寂がその場を支配したねこれ マジカルバナナの件ですっかり精神的にも体力的にも疲弊していた私は(全然完璧超人じゃぁないじゃん!)←今ココ
諦めてなるものかと過去の偉人たちのコトバを思い出し 自分自身に奮起を促した!!(歴史好きの私はこういうことが多々ある)
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「どんな苦境や困難な時にでも、心さえ折れなければなんとかなるもんだ」
昔、この地方の大名である毛利元就が三人の息子たちに言った・・
「一本の矢ではこのようにして簡単に折れてしまう」
「しかし、この矢が三本重なれば、ほぅらなかなか折れないだろう」
「だから三人の息子たちよ、お前たちもどんなに苦しい時にでも・・・」
「決してあきらめないで あなたたちのお肌」
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そのコトバを思い出し、勇気をもらった私はもう逃げない! 毅然とした表情で、まっすぐに妻の顔の肌を見つめていた。
つづく(けど次で終わります、多分w)
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